アントニオ猪木のリバース・インディアン・デスロック

2024.12.3 upload

 

   
昭和44年のリバース・インディアン・デスロック   優勝した第11回ワールド大リーグ戦のショット。ファンを煽る猪木!

 

       
 観客を煽った後にバーンと後ろに倒れ込むとさらに場内はヒートアップ   さすが千両役者!   カリスマ性溢れる猪木の表情!

  

 超一流のプロレスラーの条件の一つに「ファンをどれだけエキサイトさせるか」というのがある。いくら強くてもただ淡々と試合を進めるだけでは、超一流にはなれない。

 その点、アントニオ猪木は、シュートの強さとファンをエキサイトさせるスキルをかねそなえた超一流の千両役者であった。そんな猪木がファンをエキサイトさせるため、ここ一番で繰り出したのがリバース・インディアン・デスロックであった。相手をうつぶせにし、ダブル・レッグロックに相手の足を固め、自分の足をねじ込んで締め上げる。さらにファンに「行くぞ〜!」とアピールしてから、後ろに倒れ込む。猪木が客席に向けアピールするとファンの完成は最高潮に達するのである。この技は猪木のオリジナルであると思われる。猪木でないと、この技を完璧に使いこなすのは難しい。

 この技はあくまでも痛め技で、この後、弓矢固め(ボー・アンド・アロー)もしくは地獄固め(鎌固め)に移行しするというパターンが多かった。

 蛇足だが、今回、画像を並べてみて、日本プロレス時代は自分の左足、新日本プロレス時代は右足をねじ込んでいたことを発見した。